ルール、マナー

世界各国にはその国ならではのルールやマナーがあるように、日本国内にも地方によって独特の風習やしきたりがあります。それを知らずにいると、たとえ意図的ではないにせよ、その土地の人の反感を買うことになってしまいます。それは鳩間島も例外ではありません。以下に、島で過ごすときの注意点を挙げておきました。基本的には世間一般の常識の範囲内で判断できることだと思います。ただ、鳩間島はまだあまり観光地化されておらず、島の人は、当然ながら島を日常生活の場と考えています。一方、旅行者らには観光地や旅先という認識があり、どうしてもハメを外しがちになってしまうようです。そのギャップからトラブルが起きることが多いので、島を訪れるときは「島の人の生活の場を間借りする」ぐらいの気持ちで過ごすのがいいように思います。残念ながら、最近は“旅の恥はかき捨て”的な旅行者が増えているように感じられますので、“郷に入れば郷に従え”という気持ちを忘れずに、島でのひとときを楽しんでください。

島の人には挨拶をする
 島の人と道ですれ違ったりするときに、にっこり笑って「こんにちは」と挨拶すると、島の人の印象が格段によくなります。これは別にルールというわけではありませんが、島で気持ちよく過ごすために、ぜひ実践していただきたいことです。

御嶽にはむやみに立ち入らない
 鳩間には5つの御嶽があります。いずれも島の人たちのよりどころとなっている聖域ですので、むやみに立ち入ってはなりません。これは鳩間だけではなく、沖繩共通のルールですね(写真はピナイ御嶽)。


島内を上半身裸または水着で歩かない
 海でひと泳ぎしたあとの水着のまま、あるいは暑さから上半身裸になって島内を歩く旅行者があとを絶ちません。しかし、島の人はこれを非常に嫌い、ときには「裸で歩くな」「シャツを着ろ」と怒鳴られることもあります。島では少なくともTシャツと短パンで過ごすようにしてください。なお、海に入るときはもちろん水着になってかまいませんが、とくに夏の沖繩の日差しは強烈で、30分も直射日光に当たっていると、あとで悲惨なことになってしまいます。天気がいいときはTシャツを来て泳ぐことをお勧めします。

島内でのキャンプは禁止
 島内にキャンプ施設はなく、浜辺などでのキャンプもいっさい禁止されています。宿泊は各民宿へ。

ゴミを捨てない
 言わずもがなですが、悲しいことにこの当然のマナーが意外に守られていません。弁当を食べたあとのゴミや空き缶などのポイ捨ては厳禁です。宿泊している民宿に持ち帰る、島内のごみ捨て場に捨てるなどして、必ず自分で処分してください。

酒を飲んでハメを外さない、夜遅くまで騒がない
 これも常識的なことですね。旅先でお酒を飲んで開放的になる気持ちは理解できますが、なかにはハメを外し過ぎてヒンシュクを買う人がときどきいます。足腰が立たなくなるまで飲む、酔っ払って大声を出す、他人にカラむ、暴れる、夜遅くまで騒ぐなど、もってのほかです。酔っ払うなとは言いませんが、他人に迷惑になるような飲み方、酔い方はしないように。また、夏の夜など野外で飲んだときに、酔っ払ってそのまま桟橋や芝生の上で寝てしまう人がいるようですが、車に轢かれる危険があります。以前、私も桟橋に寝ている観光客を危うく轢き殺しそうになりました。必ず宿に帰って寝るようにしましょう。


(左)こうなるまで飲まないようにしましょう。(右)ハメの外しすぎに要注意

酒の席での“かぶりもの”は失礼にあたる
 お祭りやイベントのとき、あるいは各民宿での夕食後のひとときなど、旅行者が島の人と飲む機会はたくさんあります。このとき、帽子を被っていたり、頭にタオルを巻いていたりするのは、こちらでは失礼な行為にあたります。一時期、若い人の間で頭にタオルを巻くのが流行りましたが、食事時や酒の席で“かぶりもの”はしないことです。

ヘリポート内に立ち入らない
 夜遅く、ヘリポートにたむろして酒を飲んでいる旅行者をときどき見かけますが、原則的に緊急時以外のヘリポート内への立ち入りは禁止されています。そもそもヘリポートには監視カメラが設置されていて、現地の様子は石垣の防災関係機関で24時間モニターされているのです。夜は宿泊している民宿などで飲むようにしてください。

ほかの民宿への訪問は節度を持って
 違う民宿に泊まっている旅行者が島で仲よくなり、夜、相手が泊まっている民宿を訪問していっしょに酒を飲むというケースがときどき見られます。各民宿では、自分のところに宿泊しているお客さんのために酒や肴をふるまったりすることがありますが、そこへほかの民宿のお客さんが来ていきなりいっしょに飲み始めるというのは、宿の人にとってはやはりあまりいい気はしません。このようなケースでは、たとえばお酒を持参して訪問し、宿の人に「ご一緒してもいいですか」とひと声かけるぐらいの気配りがほしいものです。また、あまり遅くまで飲み続けるのもマナー違反ですので、適当なところで切り上げるようにしましょう。

養殖シャコガイ、小さなヤシガニはとらない
 島ではシャコガイを養殖しています。浜から近いテーブルサンゴに埋め込まれている養殖のシャコガイは、絶対にとらないようにしてください。また、甲羅の大きさが大人の握り拳以下のヤシガニの採取も禁止されています。それでなくても島のヤシガニは激減しています。こうした事情を知っていながら、確信犯的に養殖シャコガイや小さなヤシガニをとっていく不届き者がいることは、非常に残念です(写真はシャコガイの養殖作業風景。爪の先ほどの大きさの稚貝をひとつひとつ丹念に植え付けていきます)。



公民館はきれいに使用する
 許可を得て公民館を団体で使用する場合は、荷物を整理整頓する、濡れたウェアやタオルなどをはなるべく目立たないところに干す、ラジカセなどで音楽をガンガンかけないなど、見苦しくないような使い方をしてください。また、島を出る前には、公民館の中はもちろん、トイレやシャワーや台所など使用したところをきれいに掃除していくようにしましょう。