年間行事  →2014(平成26)年度鳩間島神行事予定表へ

■すぴ願


■正月願


■初願
「ぱちにがい」といいます。新しい年を迎えるにあたり、島の豊かさと人々の幸せを友利御嶽で祈願します。旧暦1月壬に行なわれます。

■カー願
「カー」というのは井戸のこと。すなわち井戸を対象とした祈願で、旧暦1月壬と10月壬に行なわれます。今でこそ鳩間島にも水道が引かれていますが、1980年までは東の井戸(アンヌカー)と西の井戸(インヌカー)が、島の人々にとってたいへん貴重な水源となっていました。

■2月願


■世願
「ゆーにがい」と呼びます。旧暦3月壬の日に行なわれる祭祀です。司と島の有志が「オーセ」という聖域で祈願をしたあと、各御嶽を回って祈願をします。

■鳩間音楽祭
 1998年から始まった新しいイベントです。加治工勇さんや鳩間可奈子さんらをはじめ、アマチュア、素人、飛び入りの旅行者らが出演し、民謡から歌謡曲まで幅広いジャンルの曲が披露されます。ノリとしては、会場が小さくなった「NHKのど自慢」といった感じです。毎年5月のゴールデンウィーク中に、コミュニティセンターで開催されます。開演は夜。イベント終了後はそのまま宴会モードに突入、三線の音に合わせてみんなで歌を歌いながら、夜中まで飲み続けます。

■浜下りソージ
 虫祓いの祈願のひとつです。

■運動会
 鳩間小中学校の行事で、近年は6月下旬か7月上旬に開催されています。この日は石垣島からの直行便が運航され、島出身者や親戚縁者、旅行者らが大勢やってきます。なにしろ生徒数10人前後の学校の運動会なので、島の住民のみならず、島を訪れた人全員が参加できるようなプログラムが組まれているのが鳩間島の運動会の特徴です。賞品の豪華さもよく知られているところで、各競技の上位入賞者には魚やタコやサザエなどの海産物、マンゴー、日用雑貨などが賞品として提供されます。

■豊年祭(プール)
 五穀の収穫に感謝を捧げる祭りで、八重山諸島全域で広く行なわれています。毎年、旧暦6月の壬の日から3日間開催され(新暦で言えば、例年7月下旬から8月上旬の間)、鳩間島ではこれが年間を通しての島最大の祭りとなります。豊年祭の初日はユードゥーシ(夜通し)、2日目はトゥーピン(当日)、3日目はシナピキヌピン(綱引きの日)と呼ばれています。以前は3日連続で行なわれていましたが、近年はユードゥーシだけを早めに済ませ、その1週間後ぐらいにトゥーピンとシナピキヌピンが行なわれるようになっています。ユードゥーシは、友利御嶽で祈願を捧げるもので、夜7時ごろから始まり、翌朝の日の出まで続けられます。トゥーピンは、ピナイ御嶽の隣にあるサンシキの広場を会場に、芸能が奉納されるものです。ユードゥーシと比べるとかなりリラックスしたムードで、伝統的な舞踊から女装のおかま踊りまで、さまざまなプログラムが繰り広げられます。そしてトゥーピンの最後を飾るのがハーリー。東部落と西部落のハーリー舟が、サンシキ前の海で覇を競います。また、トゥーピンの夜には公民館前の広場で歌謡ショーも開催されます。豊年祭の最終日、シナピキヌピンは、その名のとおり綱引きがメインエベントです。直径10〜15センチ、長さ50メートル?もある雄綱と雌綱を絡み合わせ、島の人々や旅行者らが西と東に別れて綱を引きます。夕方、石垣島に帰る人たちを見送ったあとも、島のあちこちで酒盛りの宴が夜遅くまで繰り広げられます。

■お盆 
 鳩間島ではお盆のことを「ソーロン(精霊)」と呼び、旧暦7月13〜15日の3日間行なわれます。13日の「ンカイイビー(迎え日)」には、各家庭で仏壇に供え物をし、夕方から祖先の霊をお迎えします。鳩間島ではこの日の夜にタコジューシー(タコの炊き込みご飯)をいただきます。14日は「ナカヌピン(中の日」と呼ばれ、夜に獅子舞が行なわれます。獅子は東と西に一頭ずついて、それぞれ仏壇のある家を一軒一軒回って獅子舞が披露されます。獅子を回す前には、アンガマーシンカ(アンガマーを踊る踊り手たち)が「ニンブチャー(念仏歌)」に合わせてアンガマーを(盆踊り)を踊ります。こうjして東西に分かれて各家庭を回った一行は、最後に公民館で合流し、二頭そろっての獅子舞が奉納されて終了となります。15日の「ウークイ(送り日)」の夜には、祖先の霊を送り出すための儀式が各家庭で行なわれます。このとき、あの世でお金に不自由しないようにと、仏壇の前で「ウティカビ(紙銭)」が焼かれます。また、この日はソーメンの汁物をいただきます。

■節願
「シチ」と呼ばれる祈願で、結願祭のあと、旧暦8、9、10月のいずれかの月にあたる戊戌、己亥に行なわれます。シチというのは年・季節の節目を意味する「節」のことです。

■9月願
 旧暦9月9日に行なわれる御願です。イモとタコの収穫、すなわち山の幸と海の幸の収穫をいっしょに祈願するもので、友利御嶽で行なわれます。


■結願祭 
 一年間の願解きの祭りで、9〜11月の2日間、開催されます(本来は旧暦の9月壬に行なわれるものですが、近年は諸般の事情により開催日が多少ずれているようです)。島の方言で「キチゴン」と呼んでいます。初日は、豊年祭と同じように友利御嶽で夜を徹しての祈願(夜通し/ユードゥーシ)が行なわれ、翌日は友利御嶽の拝殿(パイデン)の前に設けられた舞台で歌や踊りなどの芸能が奉納されます。豊年祭と比べると、テンポが遅く荘厳な出し物が多く、また鳩間島の方言による狂言が演じられるのも結願祭の特徴です。友利御嶽での奉納が終わったあとは、場所を公民館に移し、御嶽で披露した出し物がもう一度演じられます。これはトゥジミ(終結)と呼ばれ、みんなで酒を飲みながらざっくばらんなムードのなかで進行していきます。


■10月願
 旧暦の10月壬の日に、友利御嶽で行なわれます。

■島ししゃる
 悪疫祓いの祈願です。

*参考文献=『鳩間島誌』(沖縄在鳩間郷友会)