見所・アクティビティ

■鳩間中森
 海抜33・8メートルの小高い丘で、島でいちばん高い場所がここ。高さ16メートルの鳩間島灯台(光達距離は約27.78キロメートル)が建ち、復元された物見台(海上の船を監視するための石積みの見張り台。この上で火を焚いたり煙を上げたりして合図した)があります。有名な沖縄民謡「鳩間節」は、ここからの眺めを歌ったものです。西表島や石垣島はもちろん、「鳩間節」の歌詞さながらに数々の船が行き交う大海原を見渡すことができます。港から道をまっすぐ上がっていき、友利御嶽の鳥居を過ぎて左手に入ったところにあります。港から歩いて約5分です。

■武士家(ぶしんやー)
 一周道路を西へたどっていくことおよそ20分、立原浜を過ぎてすぐのところにある石積みの遺跡です。鳩間中森にある物見台のように、海上の船を監視する石積みの見張り台は「火番守(ひばんむい)」と呼ばれていましたが、この武士家は火番守の役目を担うのろし台だったといわれています。武士家という名前の由来は、「ここに武士が住んでいた」という言い伝えによるものと思われます。以前は大小の石が散在しているだけの場所でしたが、島民が「鳩間島文化遺産整備事業期成会」を発足させて島の文化遺産の再建・修復を図り、2010年に復元されました。このあたりは夕日を眺める絶好のポイントとなっています。

■アンヌカー(東の井戸)、インヌカー(西の井戸)
アンヌカー(東の井戸)は、島のマチヤー小(売店)の前の道をまっすぐ上がっていき、草地の細い踏み跡のような道をたどっていったところにあります。大きなガジュマルの木の下、自然の洞窟の中に湧いていた泉です。かつては島の人々の貴重な飲料水となっていました。洞窟はけっこう大きく、夏でも涼し気な雰囲気が漂っています。水は今でもあるそうです。港から徒歩10分弱(写真右)。もうひとつの井戸、ンヌカー(西の井戸)は、友利御嶽の入り口の手前、道路の左側の斜面を下りていったところにあります。ここもやはり昔の人が貴重な飲料水を確保した場所です(写真左)。こちらの水は枯れているそうです。

■海水浴、シュノーケリング
 島には主に5つの浜――東から船原(ふなばる)、外若(ふかばか)、島仲(しまなか)、立原(たちばる)、屋良(やら)――があります。いずれもプライベートビーチのような小さな浜で、これらを基点にして海水浴やシュノーケリングが楽しめます。
 いちばんきれいなのは、やはりリーフが外洋に落ち込んでいるところです。ここではさまざまな種類のサンゴや魚が見られます。潮が引いているときは、各浜から歩いてリーフ際まで行けますが、けっこう距離があるので無理は禁物です(リーフまでの距離がいちばん近いのは立原もしくは島仲です)。リーフ際に白波が立っているときは海が荒れているので、リーフには近づかないほうが無難です。比較的安全なリーフ内で泳ぐようにしましょう。リーフ内にも多種多様な海の生物が棲息しており、シュノーケリングで観察しながら泳いでいると、時間を経つのも忘れてしまいます。  なお、海水浴やシュノーケリングを楽しむには、水中メガネ、シュノーケル、フィン、それにマリンブーツとマリングローブ(軍手でも可)が必携です。基本的にシュノーケリング・ギアのレンタルはないので、個人個人で持参することになります。また、日焼け防止のため、Tシャツを着て泳ぐことを強くお勧めします。

■釣り
 防波堤や港や浜など、いたるところで楽しめます。釣れる魚はビタロー(フエダイの仲間)、エイグヮー(アイゴ)、クチナギ(フエフキダイ)、サヨリ、ガーラ(カスミアジ)、イラブチャー(ブダイ)、ミーバイ(ハタの仲間)、シロイカ(アオリイカ)、クブシミ(コウイカ)などです。ときには港のなかで大物が釣れることあります。
 釣り竿等のレンタルはないので、自分で用意することになります。エサはサンマやイカやエビなどで、石垣島や西表島の釣具店で購入してきます。もちろんルアーでも釣れますし、イカ釣りにはエギを使用します。船釣りに出たい場合は、料金や道具のことも含め、泊まっている民宿で相談してみて下さい。船釣りのなかでも最もポピュラーなのはグルクン釣りで、数があがるため、初心者や子供からベテランまでが楽しめます。

■その他
 島ではシュノーケリングツアーも催行されています。鳩間島と西表島の中間にあるバラス島(サンゴのかけらでできた小さな島)をはじめ、沖にあるシュノーケリングポイントに船を出してもらってシュノーケリングを楽しむことができます。シュノーケリングツアーの詳細については、各民宿に相談してみてください。
 鳩間島の周辺にはいくつものダイビングスポットがありますが、島内にはダイビングサービスがありません。鳩間島近海でダイビングを行なっている船は、石垣島や西表島、小浜島などのダイビングサービスのものです。鳩間島周辺でスキューバーダイビングを楽しみたいのなら、これらの島のダイビングサービスを利用することになります。また、西表島のエコツアー業者のなかには、鳩間へのシーカヤックツアーを行なっているところもあるので、インターネットなどで検索してみるといいでしょう。